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宿泊業生産性向上促進個別テーマセミナー(人材育成・IT)に参加しました

8月18日(木曜日)の午後に開催された「長崎県宿泊業生産性向上促進セミナー」の個別テーマセミナーに参加しました。

人材育成とITの2つの講演があり、両方に参加しました。

人材育成テーマ

『従業員との対話を重視した組織改革と人材育成』
株式会社 向瀧 代表取締役 平田裕一氏

スライドのタイトルは
『小さな温泉旅館のいのべーしょん 〜 目指す組織像と実現する社員の働く仕組み 〜』

でした。こちらのほうが内容を適切にあらわしていると思います。

「従業員との対話を重視」していないわけではないでしょうが、どちらかというと目指す組織像に向けてトップダウンで改革を進められてきたお話でした。

向瀧(むかいたき) 公式ページ
日本語: http://www.mukaitaki.com/
英 語: http://www.mukaitaki.jp/

ページは平田氏がご自分で作られているそうです。comとjpは間違ってません。わざとだそうです。

平田氏が家業の向瀧に戻られたときは「昔っからそうだから、、、」で思考停止している従業員ばかりだったとのことで、新卒者の採用&教育に「時間がかかるので最初に着手」されたそうです。それまでは新卒者の採用は行っていなかったとのこと。

改革の途中、7名(約25%)の社員が一度に自主退社するなどありつつ、当時平均57歳位だったのが現在は平均27歳位になっているそうです。

仕入見直し、作業の効率化と標準化、設備の見直し等で無駄を削減、生産性の向上。その分をクオリティにに転換、お客様の満足度を重視する、という方向性。

作業の標準化をすると複数人で作業可能になり必要な時には多人数で作業(スケールアウト)して時間短縮可能になるなど、より適切にマンパワーの割当が可能になるわけですね。サーバーならある程度まではスケールアップ可能だけど人間は実質無理だからスケールアウトが有効だよなぁ、などと思いながら聞いていました。

「従業員との対話」としては、失敗に関するレポートを収集し回避する仕組みをつくる(失敗を隠すようになるので怒らない)、改革を進めると従業員からも良い提案が上がってくるようになった、といった話が印象的。

他、従業員が自分の旅館にとまって人気のスポットを観光するといったことを定期的に行っているそうです。IT業界におけるドッグフーディング(開発したサービスを開発者自身がユーザとして日常的に使うこと)に通じるものがありますね。

向瀧さんの場合はリソースを顧客満足度向上に振りつつ生産性向上でコストアップを回避し、顧客を獲得しているようです。これらを実現してきた方法は改善ではなく改革であり、トップダウンで行うしかないレベルと感じました。

ITテーマ

『ITを利用した「人時生産性」「人時売上高」の導入』
株式会社 一の湯 代表取締役 小川晴也氏

ITテーマですがITの話は(ほぼ)なく、「人時生産性」の話でした。渥美俊一氏(渥美俊一 – Wikipedia)の教えの通りに進めてきたとのことです。

大枠は一の湯グループ公式サイトにもリンクがある

「人時生産性」に関する解説動画~株式会社一の湯の取組~

という動画にまとまっています。

講演では「人時生産性」や「顧客数の延び」(顧客満足度の指標と決めて)、「原価率」(変わらなければクオリティは変化していないと判断)といった指標を決めて計測し続けることの重要性を訴えられていたかと思います。

他、箇条書きでメモを

  • 一人分の時間を減らせれば自然減したときに補給しなくてもよい(宿泊業は退職率が高いようで首切りをする必要もない模様)
  • 求められているわけでもないのに続けていたサービスをやめるのが一番効果がでかい
  • 言葉の定義・共有、重要
  • OTA(Online Travel Agent)費用が膨らんでいる
  • ITに関しては実際は効果がでているか不明

IT関係の話ではありませんでしたが、大変勉強になりました。

感想

完全に経営者向けでしたね。生産性向上については共通していましたがそれにより浮いたリソースの運用は真逆な印象でおもしろかったです。

ITテーマでITについてでてきた話は

といった感じでIT屋の私としては苦笑いしておりました。

勘定系システムなどの価格面についてはカスタマイズが絡むとなんとも言いがたいのですが、プロモーションについては最近弊社が発表した

多言語対応オフィシャルアプリ制作・カスタマイズサービス ミセテ

オーダリングの電話対応周りについては

OpenVBX の通話転送、留守録、自動応答、グループ着信

でお手伝いできるのではないかなぁ、と思いました。

セミナーの検索をしてここに来られた宿泊業の方で興味がお有りの方はぜひお問い合せください。

と、ダイレクトマーケティングして終わりにいたします。

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